top of page

神奈川県の高校受験について

 ~ 公立高校入試 ~

 [公立高校入試制度]

 神奈川県公立高校入試制度を簡単にまとめると、以下のようになります。

 1.内申点(中学校の成績)は「2年3学期」と「3年2学期(2期制では12月)」が資料となります。

 2.学力検査(入試)は、英語・国語・数学・理科・社会の5科目で、各科目100点、計500点満点です。

           一部の高校では特定の科目の得点を1.5倍や2倍にする「傾斜配点」を行います。

 3.内申点・学力検査を、3:7、4:6、5:5、6:4 のような比率に分けて判定資料とします。

 4.一部の高校では「特色検査」を実施しています。特色検査の判定資料における比率は、各高校に

  よって異なります。「特色検査」には「自己表現検査」と「実技検査」の2種類があります。

 5.上記3,4の結果をもとに入学者定員の90%までを決定します。

 6.入学者定員の10%は「2次選考」とし、各高校が独自の基準で判定します。

   ほとんどの高校が、「学力検査の得点」の上位者を合格者としています。

   詳細は、神奈川県教育委員会HPを参照下さい。

 7.平成30年入試よりウィルス感染症等の受験生を対象にした「追検査」が実施されています。

 8.2024年より、内申書の「主体的に学習に取り組む態度」項目が「2次選考」の選考資料になりました。

   面接試験は「特色検査」項目となり、面接の実施は各高校が選択します。

合格スタンプ.jpg

[学力検査解答用紙の変更]

 神奈川県公立高校入試は「マークシート解答用紙」を使用しています。

 マークシート解答用紙については、神奈川県県教育委員会HPを参照下さい。(写真は2024年数学です。)

 神奈川県教育委員会発表の2023年入試平均点を2022年入試と比較すると、以下のようになります。

 英語55.3(昨年比+3.2)  国語75.1(昨年比+13.8)  数学53.0(昨年比+0.1) 理科51.0(昨年比-7.9)

   社会58.4(昨年比-4.0)

   2022年度入試と比較すると、理科・社会で難易度が上昇し、国語は大幅に易化したと言えるでしょう。

 地域2,3番手レベルの高校では得点が伸び悩んだ受験生も多かったことでしょう。

 2023年入試も、記述問題がさらに減少し、選択問題が増加しましたが、 

 今後も「入試は難しい」の意識をしっかりと持ち、毎日の学習を根気よく続けることが大切です。

数学.jpg

~ 私立高校入試 ~

 私立高校の入試は、以下のケースに大別されます。

 1.推薦入試  

 第1志望の私立高校が示す推薦入試基準を満たした受験生が1月に受験します。試験内容は面接試験のみ、もしくは面接+作文というケースが多いです。

 2.専願入試  

 私立高校を第1志望とする受験生が2月に受験します。試験科目はほとんどの高校が英語・数学・国語の3教科にて実 施しています。面接試験を実施している高校もあります。

 3.併願入試  

 公立高校を第1志望、もしくは他の私立高校を第1志望とする受験生が2月に受験します。試験科目は専願入試と同様です。

 4.オープン入試 

 中学校の内申点に関係なく、入試得点のみで合否を決定する入試です。専願・併願入試とは別日程で実施する私立高校もあります。

 5.書類選考  

 第1志望として実施する高校と、第2志望以下として実施する高校があります。学科試験を実施せず、中学校の内申点のみで合否を決定します。2021年は新型コロナウィルスの影響で書類選考入試を実施する高校が増えました。

[高校選びのポイント]

 1.「学校説明会」・「オープンスクール」・「学校行事」等に参加して、志望校の理解を深めましょう。

 実際の様子を確認することが一番です。「4月から1年生として高校生活を送るイメージ」ができれば志望校としてよいでしょう。

 2.在校生の話を聞いてみましょう。

 中学校の先輩等に話を聞いてみましょう。特に「高校での学習内容や学習方法」は中学校とは大きく異なります。「ナマの声」を聞くことで、参考にも励みにもなります。

 3.なるべく多くの学校の説明会に参加しましょう。

 私立高校は「建学の精神」等、各高校が独自の教育方針で学校教育を行っています。ご家庭の教育方針や受験生本人の考え方が、「校風」と合っているかどうかをしっかり確認しましょう。

「どのような学習をすればいいの? 塾選びのポイントは?」

  入試に向けての学習に「近道」はありません。しっかりとした学習計画を立て、目標を立てて学習することが大切です。

  そのための「塾選び」のポイントとしては、

  1.塾自体がしっかりとしたカリキュラムに基づいて学習指導をしている。→ 「その場しのぎの学習」で終わっていないことが大切です。

  2.講師が高校入試のことをよく知っている。 →  中学1年次から「高校入試」を意識して学習することが必要です。

  3.ベテラン教室責任者がしっかりと統括している。  →  若い「店長」気分の室長では進路指導・保護者対応が心配です。

   4.費用が納得いくものである。 →  個別指導・集団指導によっても異なりますが、塾の費用は千差万別です。

   5.  サポート態勢が整っている。 →   自習室・駐輪場・保護者への連絡ツール・ウィルス感染対策・保護者面談・テスト前無料補習など。

bottom of page